卓球イップスは身体だけでは改善しにくい|20代男性の症例から見える原因と改善の流れ
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福岡大橋自律神経整体院クローバーカイロプラクティックの吉武です。
【概略】
卓球イップスは、筋肉や関節だけの問題ではなく、脳の働きの乱れが関係していることがあります。
20代男性の症例をもとに、身体の調整だけでは変わりにくい理由と、脳と身体の両面から整える大切さをわかりやすくお伝えします。
卓球イップスは「身体だけ」では変わりにくいことがあります
今回は、卓球イップスで悩まれていた20代後半男性のケースをご紹介します。
イップスというと、手首や肩、腕など、症状が出ている場所の問題と思われやすいです。
もちろん、実際に身体には異常が出ています。筋肉はこわばり、関節の動きも悪くなります。
ただ、経験的には、身体だけに施術をしても大きく変わりきらないことが少なくありません。
練習では少し良い。
でも、試合や本番になると、また同じ症状が出る。
イップスの難しさは、まさにそこにあります。

学生の頃から続いていた、卓球イップスのような症状
今回の患者さんは、20代後半の男性です。
学生の頃から卓球をされていて、社会人になってから再開された方でした。
しかも、社会人になってからのほうが、学生時代よりも感覚よくプレーできているとのことでした。
ただ、学生の頃からずっと気になっていた症状があったそうです。
それが、無意識に手首が動いてしまい、同じように打っているつもりでも、ボールが変なところへ飛んでしまうという感覚です。
この症状は、フォアハンドでもバックハンドでも出ていたとのことでした。
大崩れするわけではない。
でも、気になる。
しかも、大事な場面ほど出やすい。
だからこそ、「この機会にしっかり治していきたい」と思って来院してくださいました。
初回検査では、肩・前腕・手首・首に誤作動が見られました
初回の検査では、右肩関節まわりの筋肉、特に僧帽筋や三角筋、手関節の伸筋群・屈筋群、前腕の骨である橈骨、手根骨、頸部の回旋に関わる部分に誤作動が見受けられました。
また、それに付随する神経系や経絡にも乱れが見られたため、まずは身体の調整から始めました。
イップスというと、すぐにメンタルの問題として見られがちですが、実際には身体にもはっきり異常が出ています。
筋肉のこわばりもありますし、関節の可動域の低下もあります。
ですから、身体を整えることは大切です。
これは土台づくりとして必要なステップです。
実際、数回の施術で患者さんご本人も「卓球のパフォーマンスが上がった」と話されていました。
まず身体側の調整で変化が出たのは、とても良い流れでした。
身体だけ整えても、本番で戻ることがあるのがイップスです
ここが、イップスのやっかいなところです。
身体のこわばりや関節の動きの悪さは、施術によって軽くなっていきます。
ですが、それだけで本番まで安定するかというと、そう簡単ではありません。
普段はいい。
でも、試合になると出る。
緊張する場面になると、また同じ感覚が出る。
これは、イップスが身体だけの問題ではないからです。
私は、イップスは脳の中で乱れてしまった信号の流れを整えていく必要がある症状だと考えています。
その場の空気、緊張感、失敗したくない気持ち、周りの視線。
そうした環境に脳がうまく順応できなくなると、身体への指令も乱れやすくなります。
その結果、「こう打ちたい」と思っているのに、身体が別の動きをしてしまう。
これが、イップスの一つの正体だと考えています。
イップス改善には、身体の調整だけでなく脳の安定も必要です
イップスで悩んでいる方は、人にもよりますが、まず身体的な調整を望まれることが多いです。
それは当然です。
実際に違和感があるのは手首だったり、肩だったり、腕だったりするからです。
ただ、身体への施術は「受けた感」はあっても、その効果がその場だけで終わってしまうことがあります。
なぜなら、イップスの核心は、筋肉や関節の問題だけではなく、脳の中で乱れた指令の流れを整えていくことにあるからです。
身体を整える。
それだけでは足りない。
脳が落ち着いて、その場の環境に適応できる状態をつくる。
ここまでできて、初めて本番での安定につながっていきます。

この考え方を受け入れられるかどうかが、最初の分かれ道になります
当院で行っている、メンタル面も含めた調整の話をすると、不安に感じられる方もおられます。
「そこまで必要なのか」
「メンタルの問題と言われているみたいで少し抵抗がある」
そう感じられる方も無理はありません。
一方で、「それなら納得できます」と言われる方もいます。
私は、この受け止め方の違いが、イップス治療がうまくいく人とそうでない人の、最初の分かれ道だと感じています。
身体だけで何とかしたい。
その気持ちはよくわかります。
ですが、身体だけでは届かない部分がある。
そこを一緒に見ていけるかどうかで、その先の変化はかなり変わってきます。
途中から、脳の誤作動を整える調整も加えていきました
今回の患者さんは、身体の調整だけでもある程度変化を感じておられました。
そのため、こちらの考え方も信頼して受け止めてくださっていたのだと思います。
そこで途中から、メンタル面も含めた脳の誤作動調整を加えていきました。
最初はやはり少し不安もあったようです。
ですが、身体の施術で結果が出ていたこともあり、少しずつ受け入れてくださるようになりました。
ここはとても大きかったと思います。
イップスの改善は、施術内容だけで決まるわけではありません。
患者さんが納得し、同じ方向を向いて進めるかどうかも、とても大切です。
14回目ごろから、打ち方の安定感がかなり出てきました
そこからは、フォアハンド、バックハンド、カットなど、それぞれの打ち方で気になる感覚を一つずつ調整していきました。
施術を始めて14回目くらいになると、フォアハンド、バックハンド、カットといった打ち方も安定しているとのことでした。
かなり良い状態が築けてきた印象です。
もちろん、その後も日によって多少の波はあります。
ですが、以前のように大きく崩れるのではなく、高い状態で安定しているように感じられました。
イップスは、ゼロか100かで判断すると苦しくなります。
それよりも、
・以前より安定しているか
・気になる場面が減っているか
・崩れても戻りやすくなっているか
こうした変化を見ることが大切です。
股関節も整えることで、プレーの土台が安定してきました
今回は、打ち方そのものに対する違和感だけでなく、身体を安定させる股関節の調整も行っていきました。
卓球は手先の競技に見えますが、実際には足元と体幹の安定がとても重要です。
土台が不安定だと、上半身の微妙なズレが増え、ラケット操作にも影響してきます。
以前は腰や足首にも痛みや違和感があったそうですが、15〜16回目の頃には、足が地面についている感じも安定してきたとのことでした。
これは単に痛みが減っただけではなく、プレー全体の安定感を支える土台が整ってきたということです。
改善の背景には、信頼関係も大きかったと思います
今回は重度のイップス症状ではなかったこともあり、比較的早い段階で変化が出てきました。
それは一つの要因だと思います。
ですが、それだけではありません。
私としては、患者さんとの信頼関係が早い段階で築けたことも、改善が良かった大きな理由だと感じています。
イップスをはじめ、慢性症状を改善していくときは、施術者と患者さんの関係性がとても大切です。
患者さんが上とか、施術者が上とか、そういう話ではありません。
どちらかが一方的に引っ張るのでもありません。
同じ歩幅で、一緒に症状改善へ向かっていく。
この関係ができると、身体の変化も、脳の変化も、進みやすくなります。

イップスは、身体と脳の両方から見ていく必要があります
今回の症例からわかるのは、イップスは身体だけの問題ではないということです。
症状が出る場所には、確かに身体的な誤作動があります。
筋肉のこわばりもありますし、関節の動きの悪さもあります。
そこは整える必要があります。
ただ、本番でまた症状が出るのであれば、それだけでは足りません。
脳が環境にうまく適応できず、指令の流れが乱れている可能性があるからです。
だからこそ、身体を整え、脳の働きも安定させ、必要に応じてメンタル面も含めて調整していく。
この視点が、イップス改善には大切だと考えています。
イップスで悩んでいる方へ
イップスは、練習不足でも、根性不足でもありません。
そして、気のせいでもありません。
身体にも異常は出ていますし、脳の働きにも乱れが起きています。
だからこそ、正しい方向から見ていけば、改善の可能性はあります。
もし今、卓球のイップスで悩んでいて、身体を整えてもなかなか変わらないと感じている方がおられたら、身体だけでなく、脳の働きまで含めて整えていく視点を持ってみてください。
その視点が、改善の入口になることがあります。
気になる方は、どうぞ一度ご相談ください。
自律神経失調症に関するQ&A

自律神経失調症は気持ちの問題ですか?
自律神経失調症は気持ちや甘えではありません。自律神経が乱れることで動悸、胃腸障害、不眠を伴います。その結果として不安感が現れることもあります。
自律神経を乱す一因としてストレスが関係している事はあるでしょう。
自律神経失調症はそのままにしておいて治ることはありますか?
自分で治すことは難しいです。軽微な症状やストレスでは表面化せずに終結します。お調べになる程なので早めの検査をおすすめします。
朝起きた時から首こりや頭痛、疲れがありますが自律神経失調症でしょうか?
リラックスを促す副交感神経が睡眠時に正しく機能していないことで過緊張、喰いしばりや興奮状態を招きます。
自律神経失調症とカイロプラクティックはなぜ相性が良いのですか?
カイロプラクティックは神経機能をチェックする専門家です。そこから身体や内臓に向かう信号に不具合があるとしびれ、硬さ、緊張、違和感につながることがあります。神経機能不全を取り除くことがカイロプラクティックの役割だからです。
これらの症状でご来院頂いています。
自律神経失調症(めまい・血の気がひく・フラつき・不眠症・動悸・息苦しさ・不安感)・腹部の張り・腰痛(椎間板ヘルニア・分離症・すべり症・脊柱管狭窄症)・首の痛み・肩こり・胸郭出口症候群・手足の痺れ・頭痛・膝の痛み・坐骨神経痛・顎関節症・パニック・イップス など
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