最新腰痛情報
近年欧米では、腰痛をはじめとする筋骨格系の痛みやシビレの原因が大きく変わりつつあることを御存知でしょうか?
インターネットの普及により、世界中の情報がどこにいても入手できる状況の中、EBM(科学的根拠に基づく治療)の誕生により、今まで常識だと考えられていたことが、科学的に根拠がなかったことが次々と明らかになってきました。
ヘルニアで神経が圧迫してるから痛い 軟骨がすり減ってるから痛い
歳だから上手く付き合うしかない 骨盤がズレてるから痛い
安静にしていないさい 運動不足が原因
これらの説明に全く科学的な根拠はありません。
あなたも病院や治療院でこのようなことを言われた事がありませんか?
多くの方が病院や治療院で時代遅れの古い情報を元に、間違った痛みの原因に対して治療を受けているのが現状です。
あなたもまだこのような本当のような嘘の説明を受けていませんか?
腰痛は加齢のせい?
腰痛を老化現象だと言われる方がいらっしゃいます。
レントゲンなどで背骨の変形や骨棘と言って骨の周りに棘が出るような変性が腰痛の原因だと説明を受けている患者さまも少なくありません。
しかし、上記の研究データからもわかるように、腰痛は30代、40代あたりがピークであり、50代以降は減る傾向にあります。
こちらの研究データでは、椎間板の異常をを年代別に表しています。
歳をとるにつれ椎間板の膨隆や変形が高くなってきます。
2つのグラフを照らし合わせて頂くとわかると思いますが、椎間板の変形は加齢と共に増加しますが、腰痛のピークは30代~40代です。
これらの事から腰痛と加齢の関連性はないようです。
すべり症や分離症が痛みの原因?
こちらのデータでは、健康診断群、急性腰痛群、慢性腰痛群の3つに分け、分離症やすべり症など骨盤、脊柱の構造的異常を疾患名別にそれぞれレントゲン検査で調べてみた所、3群共に大差ない検査結果でした。
この事から背骨や骨盤の構造的異常から付けられた疾患名では、腰痛の説明がつかない事が分かっています。
肉体労働だから腰が痛い?
職業別で腰痛患者を調べたデータでは、腰痛患者が一番多いのは無職者で、肉体労働などの体の使いすぎとは腰痛の説明がつかない事が分かっています。
腰痛と肉体労働などの職業は関係なさそうです。
腰痛は安静が一番??
上の研究データでは、時間の経過と共に緑の日常生活群が、安静臥床群、ストレッチ群と比べて痛みが弱まっているのが分かります。
腰痛時は、一見安静にしていた方が良さそうな気がしますが、動ける範囲でなるべく動いた方が、回復が早いようです。
あくまで無理をしない動ける範囲でです。
また、職場復帰も早く出来る事が報告されています。
なるべく体を動かす事で体内に蓄積した痛み物質を外に出すと意味もあると思います。
神経が圧迫しているから痛い?
「神経が圧迫されて痛みを出している!」という説明を聞いた事がありませんか?
しかし、生理学的には痛覚神経を圧迫しても痛みは出ません。
逆に強い圧迫がある場合は麻痺が起き、痛みを感じなくなります。
指や腕を手で圧迫してみて下さい。
痛みを感じますか???
物の持ち方は関係ない?
41名の健常者を対象に、MRIで腰部椎間板を繰り返し撮影し、
5年間にわたって追跡調査した結果41%に椎間板変性の発症・進行が見られた。
「重い物を持ち上げる」、「重い物を運ぶ」、「体を捻る」、「体を曲げる」などの従来の危険因子は影響を受けていない。
Elfering A. et al : Spine . 2002
腰痛発症率は椎間板変性のある方が低かったことから両者は無関係というデータが残されています。
鞄や荷物の持ち方は腰痛(慢性腰痛)とはさほど関係性がないようですよ。
私見としては、特定の筋肉のバランスが乱れていると痛み等の症状に繋がる事があります。
また、物を持った時の背景、脳の機能(感情等)によって痛みが繰り返す事があります。
それは脳の誤作動としてPCRTで治療すると改善してくるでしょう。
まとめると、、、
神経が圧迫していても痛みは出ません。
ヘルニアがあっても痛みは出ません。
軟骨がすり減っていても痛みは出ません。
ギックリ腰になった場合、安静にしていてはいけません。
筋肉を無理につけようとすると筋肉がこわばり痛みが強まります。
上記の説明は私の個人的な意見ではなく、科学的根拠に基づく痛み治療の専門家の見解です。
しかし、このような情報はごく一部の医療関係者にしか知られていません。
根拠のない常識に振り回されてあなたは何を信じますか??
情報提供元:TMS-JAPAN
ご予約について
Top / 最新腰痛情報
a:2759 t:8 y:4